君に、会いたくなった
「え、ホントに??」

 
 予想外の返事だったのか雪乃はオロオロし出した。


「うん。」

 でも直ぐにいつもみたいな穏やかな口調で
 
「そっかぁ、よかったね。」

って。


「え?」

思わず顔を上げた。


「だってさ、高校で彼氏作りたいってあんなに言ってたじゃん。」

「でも、彼女居るって…」

「あれは、隼人先輩のちょっとした意地悪だよ。そう人だから」


そう言って、雪乃は優しく笑った。



「へへっ、雪乃ありがとーー!!」

ぎゅーっと、雪乃を抱きしめた。


「よーっし!!がんばる「あ、次小テストだよ?勉強した?」

 
あ…。


「雪乃様ぁーーーー!!」

「しょうがないなー。」





キーンコーンカーンコーン


「はーあ!!疲れたぁー、全然意味わかんなかったし!!」

「美菜ちゃん、勉強しないからだよ。」


 長い長い授業が終わり、今は放課後。

 いつものように帰り支度しながら雪乃と雑談中。



「あっ、そーいえば今日隼人先輩と帰るって言ってたけど、まだ大丈夫なの?」


 あからさまに「あっ」って顔をする雪乃をみてついつい笑ってしまった。


「忘れてた!!じゃあ、美菜ちゃんまた明日ね!!」

「ばいばーい」



 私も帰ろっと…
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