君に、会いたくなった
 こんなこと言うつもりなかった。


 自分でも分かんなくなって、後悔した。


「ちょっ、びっくりしたー!いきなりそんな冗談言うなよなー」


は…?



 先輩は申し訳なさそうな顔で、眉毛をハの字にさせてこう言った。




「ごめんね、俺好きな人いるから。」


 高松美菜(16)失恋です…



「いやっ、冗談ですよ!!なに本気にしてるんですか!!」

 
 精一杯笑って先輩の背中をバシバシ叩く。


 ちゃんと笑えてるかな。




 
 泣いてないかな。

 

 あの後ずっと沈黙のままだった。



 家の近くの交差点で「ここでいいです。」って言って海先輩は帰って行った。



 部屋に戻ると私は制服のままベットに倒れこんだ。

 

 なんで告っちゃったんだろう…

 皺になるとか今は考えられなかった。

 
 告白の事が頭から離れなくて――――――


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