ありのまま、愛すること。
2002年3月、トモケオ村小学校で行われた、SAJ第1号の贈呈式では、1000人を超える子どもたちと村の方々が、私たちを待っていてくれました。

その圧倒的な光景に驚き、鳥肌が立ち、顔が白くなるようだった私は、そこで次のような挨拶をしました。


「トモケオ村のみなさん、そして子どもたち。こんなにも歓迎してくれて嬉しくて胸がいっぱいです。暑いなか、何時間も待っていてくれてありがとう。私は、SAJの会員数千人を代表してここに来ました。この感動を必ず日本に持ち帰り、一人ひとりの会員に伝えます。
人は学び成長するために生まれてきたと思います。『みなさんの学校』を贈呈させてもらうことで、そのお手伝いができてとても嬉しいです。お手伝いをさせてもらうことで、私たちも成長させてもらっています。そのことに感謝します。
私たちの目標は、『地球上で一番たくさんのありがとうを集めるグループになること』です。
みなさんの『ありがとう』がもらえて幸せです。
日本の有名な映画監督の言葉を最後に紹介します。
『本当に好きなもの、自分にとって大切なものを見つけてください。見つかったらその大切なもののために努力しなさい』
たくさんたくさん勉強してください。本日は、ありがとうございました」


彼らは、この私の挨拶を、瞳を輝かせて聞いてくれていました。


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