ありのまま、愛すること。
また、カンボジアから大切なことを教わった思いがしていました。

彼は、孤児で、孤児院で育てられたのだそうです。その彼が、「幸せ」の意味を教えてくれたのです。

私は新しくつくる孤児院を、「子どもたちの幸せのためだけに運営する」と心に決めました。

そのためには、しっかりとした「生活習慣」を身につけさせよう。そのためには、あるべき「人格」を身につけさせよう。

そう、強く心に誓いました。

夢を持ったら、その夢が叶うのだと、叶うまでその夢と伴走をしよう。

農作業もやってもらおう。

「自立」した人間に育ってもらおう。

日本語も教えてあげたい。

日本語を身につけ、日本で勉強したい子を、郁文館で受け入れよう。

家族の愛を知らない子どもたちには、家族に負けない愛を注がせてもらおう。

何度も何度も心のなかでそう繰り返す私がいました。

「夢追う子どもたちの家」の宣言文は次の通りです。

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