ありのまま、愛すること。
私が入信したのは、キリスト教のなかでもかなり硬派なうちのひとつの教団。

たとえば、地球から人間が生み出される過程を、誰かの手によって起きたことと考えるのが自然なのか、あるいは偶然にして生み出されたと考えるのが自然か、そのような議論を真剣にする会があるような教団です。

科学的に神の存在を証明すること─たとえば、聖書は2000年かけて39の旧約聖書と、27の新約聖書、計66冊が存在するにもかかわらず、文体が似ているため、すべてひとりで書いたように感じることができます。

この2000年間、ひとりが書いたようにしか思えないわけで、神は事実、存在したと考えるほうが自然なのです─などという課題に対して真摯に取り組む教団でした。

戒律にも非常に厳しいところがあり、破門条件も多く、厳格な教団でした。

研究所は日本にもあり、私は中学1年生ながら、そこに通って大人たちに交じって勉強していたのです。
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