ありのまま、愛すること。

左手に今も残る傷

いまも覚えている、生まれてからのいちばん最初の私の記憶は、おそらく3歳のときのことです。

大磯ロングビーチにあるプールで、そのとき、私は母と水遊びをしていました。

でもなにかのはずみで、私は水のなかに潜ってしまいました。

もがくことしかできず、溺れてしまうような状態です。

母は慌てて私を抱え上げて、強く抱きしめてくれました。

その抱きあげられた両腕の感触に、私はしたのを覚えています。

母の存在は、私のすべてでした。