ありのまま、愛すること。

マザー・テレサの祈り

さて、そんなころ、影響を強く受けずにいられなかった偉人がひとりだけいます。

それが、マザー・テレサです。

私はいまも、毎朝欠かさずマザー・テレサの言葉を読んでいます。


マザー・テレサという人に興味を持ったのは、私が高校を卒業したあとのことです。

母を亡くして後に知人の大学生からキリスト教のことを聞かされ、心酔し、熱心な布教者になる中学生時代のことではないのです。

マザーがノーベル平和賞を受賞した1979年、それ以後のことではないでしょうか。

それ以前にも、お名前は存じていました。

でも、布教活動をしていたときの私の、私を包括する教義とマザーのそれとは、また違うものであったんです。

マザーがノーベル平和賞を受賞したころから、盛んにマザーの献身的な姿が報道されるようになってきました。

訪れた難民キャンプで、道端で息絶えてしまった人をマザーが懐に抱き、祈りを捧げている姿。

栄養失調の子どもを抱えている痩身のマザーの姿……。

それらが、私に強く訴えてきたのです。
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