君は太陽
ゆきはそのまま図書室を出た
「……っ…なんでっ…なんでなの…」
ぬぐってもぬぐっても
溢れてくる…
止まれ…
止まれ…!!!!!
走った、走った、
廊下を階段を…
この温かい何かを認めたくないから…
知りたくないから…
前も見ずに走った…
外に出たかったのは…この感情じゃないのに…
怒った…はずなのに…
彼は固まってたよね…?
私は酷い事を言ったよね…?
なのに…
なんでっ
あの時
優しい顔で、瞳で私を見つめたの…?
嫌いだって言ったのに…
まるで子供を見つめる様に…
優しくて…温かい目で…