君は太陽
ゆきはそのまま廊下のすみに座りこんだ。
「……うっ…ひっく…」
次々とでてくる嗚咽(オエツ)がゆきを泣いているのだと認めざるおえなかった…
始めてだ…
みんな居なくなって一人になってから
あんなに優しく見つめられたのは…
笑顔が素敵だとは思ってた…
でも…私になんて上辺の笑顔なんだろうって…
「藍田さーん!!!」
上から階段を降りてくる足音と共に私を呼ぶ声…
嘘…
ついてきたの…?
私は反射的に影に小さくなって隠れた。
もう泣いてる顔なんか見られたくない…
今、あの人の笑顔を見たら絶対泣いちゃう…