君は太陽


「…え…?」


私は驚きを隠せず、猫っ毛で
人なつっこい笑顔を見せる彼に反応する…



「だーかーらー…どうすれば、藍田さんって、笑ってくれるの?」


藍田さん…


私の名前、知ってるんだ…


でも急に意味の分からない
事を言う彼を私は知らない…


知らない人は
嫌い…
恐い…
嫌だ…


私は彼を睨み付けその場を
去ろうと歩き出した。


人からは冷たく見られ、
“心の無いヤツ”だと思われてる。

私はそれで良かった…
独りを望んだ…

人間は嫌いだ…欲に満ちて。
自分が良ければ周りなんかどーなっても構わないんだ…
傷つけたって…泣かせたって…

そんな人間に生まれた私も…
嫌いだ…















「藍田さーーん。」


人間なんて…ヒトなんて…



「友達になろーーよーー。」













嫌いだ…
< 2 / 25 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop