君は太陽
「…え…?」
私は驚きを隠せず、猫っ毛で
人なつっこい笑顔を見せる彼に反応する…
「だーかーらー…どうすれば、藍田さんって、笑ってくれるの?」
藍田さん…
私の名前、知ってるんだ…
でも急に意味の分からない
事を言う彼を私は知らない…
知らない人は
嫌い…
恐い…
嫌だ…
私は彼を睨み付けその場を
去ろうと歩き出した。
人からは冷たく見られ、
“心の無いヤツ”だと思われてる。
私はそれで良かった…
独りを望んだ…
人間は嫌いだ…欲に満ちて。
自分が良ければ周りなんかどーなっても構わないんだ…
傷つけたって…泣かせたって…
そんな人間に生まれた私も…
嫌いだ…
「藍田さーーん。」
人間なんて…ヒトなんて…
「友達になろーーよーー。」
嫌いだ…