君は太陽
「そうっ!藍田さん桜好きでしょ?」
柔らかく微笑む優輝くん
「うん…でも。もうだんだん散りだしてるよ…?花見するにはもう遅いんじゃ…」
すると優輝くんは
折り畳まれた一枚のパンフレットを取り出し目の前に広げてみせた。
「電車で30分乗った所に、遅咲きの桜があるんだ。ちょうど、今週がピークで一緒に行こ。」
パンフレットを見ながらニコニコ
楽しそうな優輝くん
一緒に行かない?
じゃなくて
一緒に行こ。
なんて、ちょっと強引な所が
優輝くんなのかも…
私も優輝くんが持っている
パンフレットに目をうつした。