君は太陽

友達から始めましょう。




それから彼はどことなく
私の目の前に現れ続けた。

どんなに冷たくあしらっても

「「おはよー藍田さん」」

何度も何度も…




「あっ!藍田さんおはよー。今日凄く良い天気だよー。」



今日も友達に囲まれた輪から割って出てきて堂々と挨拶してくる。


「………。」

飽きを知らないの…?
このヒトは…


返事も何一つせず私は教室に入った。







「「なぁ優輝…なんで藍田なんかに毎日挨拶してんの…?」」

今のやり取りを見て、クラスメイトの男子が不思議そうに言ってきた。



「「そーー。それ俺も気になってた!優輝どーしたんだよ最近。」」




「ん?…別に藍田さんに挨拶しちゃいけないなんてルール無いでしょ?」


「「まっ…まぁ。そうだけど…」」

そんなクラスメイトに優輝は目付きを変え

「それに、そーゆー言い方藍田さんに失礼。」


いつもと態度の違う優輝に戸惑うクラスメイト

「「え……でも…」」


「でもとか無し。とにかく、次言ったら怒るよ」



優輝はそのまま教室に入っていってしまった。


「優輝のやつ…やっぱ、変だよな…」

「………おぅ。」




そんなやり取りがあったなど
ゆきは知らない…
< 8 / 25 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop