君は太陽
友達から始めましょう。
それから彼はどことなく
私の目の前に現れ続けた。
どんなに冷たくあしらっても
「「おはよー藍田さん」」
何度も何度も…
「あっ!藍田さんおはよー。今日凄く良い天気だよー。」
今日も友達に囲まれた輪から割って出てきて堂々と挨拶してくる。
「………。」
飽きを知らないの…?
このヒトは…
返事も何一つせず私は教室に入った。
「「なぁ優輝…なんで藍田なんかに毎日挨拶してんの…?」」
今のやり取りを見て、クラスメイトの男子が不思議そうに言ってきた。
「「そーー。それ俺も気になってた!優輝どーしたんだよ最近。」」
「ん?…別に藍田さんに挨拶しちゃいけないなんてルール無いでしょ?」
「「まっ…まぁ。そうだけど…」」
そんなクラスメイトに優輝は目付きを変え
「それに、そーゆー言い方藍田さんに失礼。」
いつもと態度の違う優輝に戸惑うクラスメイト
「「え……でも…」」
「でもとか無し。とにかく、次言ったら怒るよ」
優輝はそのまま教室に入っていってしまった。
「優輝のやつ…やっぱ、変だよな…」
「………おぅ。」
そんなやり取りがあったなど
ゆきは知らない…