愛し方を忘レた僕等


「つーか、お前いつも変だけど、今日はかなり変だな!」

「はぁ?別にいつも通りだけど?」


「だってあのレイトって奴が来てから動揺しまくってんじゃん。」


ビクッ!
・・・・・・・。

さすがカイチ。
何気ないあたしの変化も気づいてる。


「なにバカな事言ってんの~。ほら、もうあたしの家着いちゃったし、解散!この話終了!はい、サヨナラ~」


って、あたしのバカ!
動揺しまくってんじゃん!!

ドアに手をかけようとした時、あたしの頭をカイチの手がチョップした。


「・・・!痛ーい!糞カイチ!何のつもり?!」

「お前、溜め込みすぎ。少しは俺を頼れよ。じゃ~な~」


・・・・カイチは優しい。
優しすぎて、涙がでる。

確実にあたしの痛いところをつく。


・・・かなわない。



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