愛し方を忘レた僕等
▽ ▽ ▽ ▽ ▽
現在、家族団らんのご飯タイム。
今日はお父さんの大好きなオムライスだった。
「リホ~。そういえば、お隣のケイトくんちが帰ってきたのよ~。知ってる?」
お母さんが呑気な声であたしに問い掛ける。
やっぱあの転校生はケイトだったのか・・・。
「んー。クラス一緒だよ」
「あら~、そうなの?あんた達、昔みたいに一緒に登校したら?」
「はあ?ふざけないでよ。子供じゃないんだから。・・・ご馳走様。」
そういって食器を片付ける。
レイトの話題は苦手だ。
「ったく。言葉使いが悪いんだから。」
背中に文句を言われながら、あたしは二階の自分の部屋に向かった。