愛し方を忘レた僕等



あたしとレイトの家は、50センチしか離れてない。

明らかな設計ミス。


あたしの部屋の窓から隣を見ると、すぐ手の届く距離にケイトの部屋がある。


・・・近すぎる。

いつも隣の家は真っ暗だった。

そりゃ、人が住んでなかったのだから当たり前だけど。

でも、明かりがついてるなんて、変な感じだな・・・。


窓を開けてボーっと隣を見たら、ケイトの部屋の窓が開かれた。


バチッ!


・・・・・・・・・・・。



だいたい10秒くらい目が合ってたと思う。


あたしはワレにかえって、窓を閉めようとした。


でも・・・。
伸びてきた手であたしの行動は遮られた。



・・・・・・・・。
固まるしかない、あたし。



意味不明なレイトの行動。
顔がなぜか、怒っている。
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