愛し方を忘レた僕等
階段を上がって教室に入ると、元気な声が飛びこんできた。
「リホ!おっはよ~」
「アイ、おはよー」
アイは一緒のクラスの仲良い友達。
上辺じゃないし、腹割って話せる信用してる女友達。
女って、怠いじゃん。
友達間の独占欲が強いし、そのクセ裏では友達の悪口ばかり。
しかも、男が絡むと上辺の友達関係はもろい。
でもアイは違う。
自分の意志をちゃんと持っている。
時には喧嘩もするけど、それも本当に仲良しな証拠。
「ねえ!昨日、弘に告白されちゃった!アイも前から気になってたし、付き合ってみようと思うの!」
「まぢ!?おめでとう!アイと付き合えるなんて、かなり弘は幸せじゃん」