FRESH LEMONADE
「…関英嗣(セキ・エイジ)、北浜中出身で中学ではバスケやってました…」


それが『関英嗣』の第一声だった

ごく普通の、ありきたりな自己紹介…

なぜかあたしはがっかりした。
多分、クラスのみんなもそうだと思う。


彼だって普通の高校生なんだから、なにかを期待するような人じゃない…

頭では分かっていても、なぜか期待してしまう


カリスマ…


それはまさに、彼の為の言葉のように思えた…




ってか、そんなこと考えてる場合じゃなかった!!

次はあたしの番なんだから!!
話す内容、用意しとかないと。


あー緊張するな…


どうしよう…?
とりあえず名前と出身中と……


あとは………




「…ちなみに、好きな女のタイプは絶対巨乳!!なぜなら■■■■が出来るから!!っつー訳でよろしくネ♪」

(注:■にはお好きな単語をお入れ下さいm(__)m)



……………!?



今のは空耳……!?


だよね…


まさかふつー自己紹介にそんなこと言う人なんていないよね…




いや…

いましたよ。
あたしの目の前に座ってました。



やっぱり彼は、普通ではなかった…



どっかの国の王子様みたいな美少年なのに…


入学早々、下ネタですか…?
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