starry night
「お前はこのクラスじゃないだろう。自分の教室に戻れ。」
「こいつ連れてきてやったんすよ。感謝してくださいよ。」
イリヤ カイトはそう言って、顎で彼女をさした。
彼女は、長い睫毛とブラックスターのような瞳で
イリヤ カイトを睨んだ。
先生は、彼女をちらっと見て、また授業をはじめた。
「リア、またな。」
イリヤ カイトはそう言って、黒髪をなびかせるようにして去っていった。
彼女はそれをまるで視界にいれようとせず、頬杖をついて、また苔だらけの校舎の壁を見ていた。