starry night



私がふと彼女の席に目をやると

彼女はまるで別空間にいるかのように、チューブ入りのリップグロスを塗りながら窓の外を見ていた。




彼女は、何も感じていないのだろうか……。




私は、噂話の輪の片隅で
うなずきもせず
反論もせず


ただ時間が過ぎ去るのを
じっと待っている。





気味が悪いのは


誰よりも、私なんじゃないのだろうか。




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