starry night
「ありがとう。あいつの心配してくれる奴もいるんだな。ありがとな。」
その目は妙に真剣で、キラキラしていて
なんだかおかしかった。
「いえ…。クラスメートですから。」
「あいつさ、変わってるけど、悪い奴じゃないんだ。おかしな女だけど、昔から知ってる俺ですら頭おかしい奴だなってあきれるけど、よろしくな。」
そう言い残して、イリヤカイトは去って行った。
なんだか、突風みたいな人だと思った。
そして、私は今までとは違う意味で
彼女をとてもうらやましく感じた。
あんな風に、誰かに大切に思われるって
どんな気分なんだろう。