黒蝶【完】


と、同時にひらめいた。


それに、これをすれば彼の“黒”も分かる。


「ねえ、大沢君」


「ん?」


「私の事、愛しそうに抱きしめて?」


それを聞いた彼は、一瞬驚いた表情をした後、ニヤリと笑い「いいよ」と言った。


そして彼は本当に愛しそうに私を抱きしめた。



< 12 / 39 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop