黒蝶【完】


思えば授業をさぼったのは初めてだし、クラス中の視線とか、まずい事は結構あったけど今となってはどうでもよかった。


「澄華ってば~!待てよ~!」


気にせず屋上への階段を上る。


ガチャッ


少し重たい扉を開けると、春特有の温かい風が校庭の桜の花びらとともに吹いてきた。


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