Love is…
「ふふ、そう?そんなことより早く行きましょ!あたしお腹ペコペコなのよ」
「ふっ、了解。」
優輝はエンジンをかけると、車を発進させた。
――しばらくして着いた先はオシャレなイタリアンレストラン。
優輝はあたしの助手席側のドアを開けてくれた。
「ありがとう」
あたしはドキドキしながらお礼を言った。
あれ?
どうしたんだろう。
なんか今日はやけに心臓がうるさいな。
いつもと違って、紳士的な優輝に慣れてないから?
優しく微笑む優輝を異常に意識してるから?
優輝はあたしの先を歩き、リードしながら中へ入る。
優輝の綺麗な横顔に心臓がまたうるさくなり始める。
席に座り、メニューを見ている時だってあんまり優輝のことを見れなかった。
目が合うだけで体がおかしくなりそうになる。
あたしの体が優輝を求めてる。
な、なんかあたし変態みたいじゃないっ!
「美姫、決めたか?」
優しく声をかけられて、思わずハッと顔を上げる。