Love is…


――しばらくして食事を終え、レストランを出たあたし達。




「はぁ〜…寒いわね…」




あたしは両手を重ね合わせて、ハーハーと息を吹き掛けた。




――グイッ




――えっ?




気付いた時には、あたしの手は優輝の大きくて男らしい手に包まれていた。




「……こっちのほうが暖かいだろ」



優輝はあたしに背中を向け、ボソッと呟いた。




優輝……




車に乗り込むと、優輝は名残惜しそうに繋いだ手を離した。




「…これからどうする?帰るなら送って……」




「……優輝の…部屋に、行きたい…」



あたしは優輝を真っ直ぐ見つめた。




優輝は驚いたのか、目を丸くした。




すると、いきなり優輝に抱き締められた。




「ゆ、ゆう…」




「……分かってんの?」




優輝はあたしの耳元で低く囁いた。




「女が男の部屋に泊まるって意味。分かってんのか?」




ドキッ!




心臓が高鳴った。




でも…




それでもあたしは…




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