Love is…

「ふっ、まだキス止まりだよ。セックスなんていつ出来るか分かんねぇ」




俺は煙草を出し、ライターで火を付けた。




「え…だって美姫さんは……」




「アイツがどう思ってるかも分かんねぇのに襲えるかよ。別に飢えてるワケじゃねぇし」




フー…と煙を吐いた。




「……俺はその優輝さんの考え方、好きっすよ」




「え?」




ハルカはニカッと微笑んだ。




俺の…考え方?




「美姫さんのこと、大事に思ってるからそういう考え方することが出来てるんですし!優輝さんは何も間違ってないと思いますよ?」



「…だといいけどな」




俺はフッと笑うと、再び煙を吐き出した。




「優輝さん、俺も今彼女探してるんすよ〜」




ハルカは体をうずうずさせながら言った。




「そうなのか?お前彼女いるとか言ってなかったっけ?」




俺は煙草を灰皿に押し付けた。




「うっ…き、聞いて下さいよぉ〜!!優輝さぁーん!酷いんすよぉアイツゥ〜ッ!!!!」




ハルカは嘆きながら俺に泣きついてくる。




「ちけぇよ…」




「だって!アイツ俺に散々“愛してる'だの“あなただけ'だの言ってたクセに浮気したんすよ!?ひどくないすか!?俺は必死だったのに…うわーん!」




「……………」




俺は嘆くハルカをただ、呆然と見ていた。




< 7 / 19 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop