Love is…
「ふっ、まだキス止まりだよ。セックスなんていつ出来るか分かんねぇ」
俺は煙草を出し、ライターで火を付けた。
「え…だって美姫さんは……」
「アイツがどう思ってるかも分かんねぇのに襲えるかよ。別に飢えてるワケじゃねぇし」
フー…と煙を吐いた。
「……俺はその優輝さんの考え方、好きっすよ」
「え?」
ハルカはニカッと微笑んだ。
俺の…考え方?
「美姫さんのこと、大事に思ってるからそういう考え方することが出来てるんですし!優輝さんは何も間違ってないと思いますよ?」
「…だといいけどな」
俺はフッと笑うと、再び煙を吐き出した。
「優輝さん、俺も今彼女探してるんすよ〜」
ハルカは体をうずうずさせながら言った。
「そうなのか?お前彼女いるとか言ってなかったっけ?」
俺は煙草を灰皿に押し付けた。
「うっ…き、聞いて下さいよぉ〜!!優輝さぁーん!酷いんすよぉアイツゥ〜ッ!!!!」
ハルカは嘆きながら俺に泣きついてくる。
「ちけぇよ…」
「だって!アイツ俺に散々“愛してる'だの“あなただけ'だの言ってたクセに浮気したんすよ!?ひどくないすか!?俺は必死だったのに…うわーん!」
「……………」
俺は嘆くハルカをただ、呆然と見ていた。