電恋


「よし、完成!」

「どれ?見せて見せて、・・・わー美奈にそっくりで可愛い~。ほんとに似てるね。」

美奈はもともと整った顔立ちで、一般的に可愛いといわれるルックスをしていて、

目は二重で大きく、鼻や口もバランスよく美奈の顔の上に収まっていた。

また、笑うとえくぼがでるふっくらした頬は、美奈がまだあどけなさの残る少女であることをよくあらわしていた。


「やだ、恥ずかしいから可愛いとかいわないでよ。」


「ごめん、ごめん、さてこれで登録完了だね。さっそくやってみようよ!」


美奈が語気を強めて言ったので葵は、少し焦って話を逸らした。

葵のそんな考えには気づかず、美奈は素直にそれに従った。


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