真っ赤な果実
純哉のケータイ
優哉は、震える手で鍵をあけて家の中に入り、玄関先に座り込んだ。
「すごいオーラだったな…。
大和先輩。」
そう呟くと、友里の事を思い出した。
「…やっぱ友里もかっこいい方が好きなんだよな。」
そういって溜息をついた。
「どうした?少年。
溜息つくと幸せ逃げてくぞ?」
「…純哉。」
「とりあえず俺の部屋に来い。
そこにいたら母さんにうざいほど心配されるぞ。」
「…分かった。」
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