真っ赤な果実



―半年前―


「ねぇ!優哉くん。」

「澤村大和って知ってる?」


2人の女子が優哉に声をかけた。

今は昼休み。
優哉は図書館にいた。



「確か…、純哉と同じクラスの人だよ。」



「……その人って、何個としうえか分かる?」



「えっと…、僕たちが中学校に入ったら3年生だよ。」


「そっか…。」




「…急にどうしたの??」

「え??あの…。」



優哉が問うと突然黙り込んだ。


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