真っ赤な果実



―ガラガラ―

「失礼しました~」


優哉が出てきた。

しかし、それに気付かない友里は未だに一人でパニックになっていた。




「…ゆうり?」


「えっ!?優哉!?
ぐ、偶然だね!!

こ、こんなところで会うなんて☆」



不自然きわまりなかった。



「え…?
あぁ、そうだね。」


優哉は戸惑いながらもにこっと笑った。


「~~~ッ///」


友里は顔を赤くしながら、勇気を振り絞った。




「優哉!!今日の帰り…」
「友里!!今日の帰り…」


まさかの声がかぶるというハプニングがおこった。

しかも同じ言葉で…。


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