真っ赤な果実
「ゆ、優哉からでいいよ?///」
「いや、友里こそ…。」
しばらくの沈黙の末、優哉が口を開いた。
「僕からで、いいかな?」
「うん…。」
優哉は、一息おいた。
「今日、部活休みなんだ。
よかったら久しぶりに…。
えっと…。」
「うん///」
「一緒に、帰りたいんだけど…。」
友里は首をなんども縦にふった。
「おいおい。
職員室の前で純情かよ…。
でれねぇ…;」
職員室の扉の向こう側では、呼び出しから解放された大和が気まずそうに頭をかいていた。