真っ赤な果実
三人にご飯を(無理やり)早く食べさせて、大和は自分の部屋に押し込んだ。
「で、なに??」
口を少しとんがらせながら大和をチラチラみる三人。
「はいはい。
怒らねぇから、早く。」
とたんに話し出した。
「それがさ~。カバンにさ~。」
「まぢ追い出されるしさ~。」
「まず俺わるくねぇし~。」
「あ、お前も?」
「え?理由同じ??」
「バレた的なはなし??」
「「そうそう」」
三人だけで話をすすめていることにキレだす大和。
「なにテメェらだけで理解し合ってんだ!!
なんも分かんねぇよ!!
一人が!簡潔に!!
はい!瞬!!!」
「だから!!
タバコばれて宿なし飯なしなんだよ!!!
怒らないって言ったじゃん!!」
「声でけぇし。
多分リビングにもきこえてるし…。」
しまった~!みたいな顔でオロオロする三人。
大和は大きなため息をついた。