真っ赤な果実



「そんなに怖いんなら、最初から手ェだすなよ。」

うつむく三人。


「いいことねぇよ?
なんでやったんだ??」


大輝が呟く。

「大和が、やってたから…。」



「俺はストレスで始めてからの依存だよ。
好奇心ならやめろ。」


瞬と洸輝も呟く。

「大和みたいになりたくて…。」

「大和がやったらカッコよくみえるんだもん…。」



大和は大きなため息のあとに優しく笑いながら話しかけた。


「じゃあ俺は悪い先輩だな。
俺の責任だろ??」


―コクン―
うなずく三人。


「素直に認めてんじゃねぇよ!!」

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