真っ赤な果実
「俺はちっせぇなぁ。
かっこわりぃなぁ。」
大和はそう呟いて、友里の手をとった。
友里は色んな意味で戸惑っていた。
「3年、澤村大和。
早退理由は自転車での友里の送迎!!」
永村の早退を許可するという言葉を聞いた大和は走り出した。
そして、友里を後ろにのせて走った。
「自転車なら細い道で近道とかできるから!!
俺が絶対つれていくから!!
大丈夫だ!!」
大和がそういうと、友里が大和のお腹に手をまわした。
「加速する…。」
大和は更にスピードをあげた。