真っ赤な果実



そこ俺じゃないの?と言うような不満顔を浮かべる友輝。

しかし、立ち上がり、大和の方を向く。



「大きくなったな。大和。

俺は、退学手続きをしてくるよ…。

妹を、頼む。」



大和は大きく頷いた。



友里は、大和の腕の中で眠りについていた。



「…まじかよ。」




「ありがとう…。」

寝言なのかなんなのか、友里ははっきりと呟いた。



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