真っ赤な果実



―二年前―


「あざーっしたー!!」
《あざーっしたー!!》


キャプテンの掛け声に続いて、部員が監督に頭をさげる。



「大和!!
お前ちびのクセにすげぇな!!」


「熊田先輩!!あざーっす♪
余計な言葉入ってますけど~!笑」



熊田先輩は、入部したてのやつらに気をかけてくれる尊敬する先輩だった。



「知ってるか?
毎週土日はOBが来るんだ!!」


「OB??」


「元々この中学のバスケ部で、卒業してった先輩方だよ♪」


「へぇ~。」




ハイレベルな練習を見れる&教えてもらえるということで、俺はますます期待した。


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