真っ赤な果実
そして、待ちに待った土曜日…。
いつもと同じ時間にいくと、体育館の入口に180はありそうな人がたっていた。
その時、入口は壊れていて、出入り口は裏口からだった。
「あの、出入り口は裏からですよ?」
俺が声をかけると、その人は振り返った。
ハーフかと思うぐらい、日本人離れした綺麗な顔立ちのひとだった。
「そっか。ありがとう。」
これがまた無邪気に子供みたいに笑うんだ。
俺もつられて笑った。
これが、俺の憧れ…。
七瀬友輝さんとの出会いだった。