真っ赤な果実
告げた想い、繋がる気持ち
レトロな雰囲気で、学校帰りの学生がよく利用する喫茶店。
一番奥の窓側に、友里と大和が座っていた。
「最近、友里と話す様にになって、思った事が三つある。」
「はい。」
友里は姿勢を正した。
「一つ目…。
芯が強くて、ちゃんと自分の意見を持ってて、中1なのにしっかりしてる。
過去に負けずに、まっすぐ素直に生きてる…。
俺も見習いたいし、尊敬したいと思ってる。」
大和は友里の目を見つめながら話した。
友里は戸惑いを隠す様に目をそらしてしまった。
でも、大和の真剣な瞳を思い出し、向き直った。
友里のその行動で、大和が微笑んだ。