真っ赤な果実

告げた想い、繋がる気持ち




レトロな雰囲気で、学校帰りの学生がよく利用する喫茶店。

一番奥の窓側に、友里と大和が座っていた。



「最近、友里と話す様にになって、思った事が三つある。」


「はい。」

友里は姿勢を正した。



「一つ目…。


芯が強くて、ちゃんと自分の意見を持ってて、中1なのにしっかりしてる。

過去に負けずに、まっすぐ素直に生きてる…。


俺も見習いたいし、尊敬したいと思ってる。」



大和は友里の目を見つめながら話した。

友里は戸惑いを隠す様に目をそらしてしまった。



でも、大和の真剣な瞳を思い出し、向き直った。


友里のその行動で、大和が微笑んだ。


< 99 / 108 >

この作品をシェア

pagetop