ハツコイ

「おはよう!皆来てるな。
今日の号令係は誰にして貰おうかな…。」

あたしは前の人の陰にひそみ、平田から見えないように隠れる。


「うーん、そうだなぁ…
あ、昨日オレを笑った木下!木下菜々子が号令係な!!」


ニカッて効果音が聞こえてきそうな笑顔をあたしに向ける平田。
その爽やかな笑顔が眩しすぎるよ、先生。逆にゲンナリしちゃうよ。



指名されたからには仕方ないと諦め、号令をかける。


「起立、礼。」


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