ハツコイ
なんとか、HRを終え休憩時間になり、グッタリと机にうつ伏せる。
あたしは図書委員に決まった。もちろんミキと一緒。
「陽平が助けてくれて
良かったじゃん。
やっぱりあいつは優男だね。」
「やっぱりあれって、
助けてくれたんだよね。」
チラッと陽平に目をやると、他の男子とふざけて遊んでいる。
後でお礼言おう。
「この後の授業ってー?」
あたしの机に腰掛けているミキに問う。
「体育館に移動して、部活動紹介だって。」
ふぅん。
部活をする気のないあたしにとっては、どうでもいいや。