ハツコイ

その後の部活動紹介のことは全く覚えていない。

ただ、教室に戻る間もずっと色んな人からの視線がやけに痛かった。


「やっぱり、ナナのお姉ちゃん最高だわー。」


「あたし、恥ずかしすぎて
今ものすごく消えたいよ…」




美人で社交的で先輩後輩問わず、誰にでも優しく皆から好かれている桃ちゃん。
ミキはそんな桃ちゃんに憧れているんだとか。


「桃子先輩みたいなお姉ちゃんがいるの羨ましいよー。」

うん。やることは大胆だけど、あたしは今まで何度も桃ちゃんに助けて貰ってきた。

あたしの自慢の桃ちゃん。
大好きなお姉ちゃんなんだ。

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