ハツコイ

一年生の校舎の外は中庭が広がっており、あたし達はそこでお弁当を食べることにした。

日当たりもいいし、ぽかぽかしていて気持ちが良い。


「陽平、からかってたけど
本当はナナに絡みたいだけなんだから」


「えー?違うよー」


「そうだと思うけどなぁ。
あんたまだお礼も
言ってないんでしょ?」


「…うん、タイミング逃しちゃった。」


「帰るときにでも言いな、ね?」


「分かったぁ…。」



ミキとそんな会話をしていた時。

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