ハツコイ



綺麗、だと思った。



真っ直ぐ前を見つめ、
凛として走る彼を。



同時に胸がぎゅっと締めつけられ、あたしは彼から目を離すことが出来なかった。


「何、これ…」


痛む胸を押さえ、ただ、立ち尽くしていた。


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