ハツコイ

No.5


学校生活にも慣れ始めた、5月。


桜も散り、鮮やかな緑色の葉が太陽に反射して、眩しさを放っている。



友達も増え、あたしはそれなりに高校生活を楽しんでいた。


こうして平凡な毎日が過ぎて行く中で、
あたしは未だ名前も知らないあの人の、あの日見た姿を忘れることが出来ずにいた。



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