プリン・ア・ラ・モード
 …………。
 なぜか私の前には、超がつくほどのイケメン君が仁王立ち。
 
「あのぅ」
「おまえさぁ」
 
 は、はい?て言うか、このイケメンさんは誰ですかぁ?

「お前、流稀硝子か?」
 
 な、何で私の名前を知ってるんですかぁ!!!

「あのぅ、ど、どちらさまで??」
「俺の質問に答えろ」

 でた、俺様キャラ2人目。
 会長よりドSだったらどうしよう。

「お前、流稀硝子だろ!!」

 あーもう!!こうなったらやけくそだ!!

「はい、そうですよ!!私は稔葉学園高等部1年流稀硝子です!!!」

「………」
「………」
 気まずい沈黙。

「あのさぁ、俺、そこまで言えなんて言ってねぇぞ」

「す、すいま「ま、情報が手に入ったしいいけど」

 情報??ていうか、この人誰ですかぁ??
 何か、すっごいデジャヴ感じるんですけど。

「あの、どちら様で???」
「お前さぁ、6時間前のことも覚えてないわけ?お前の脳みそ腐ってるんじゃねぇの?」

「失礼な!!」
 ん?6時間前?ってことは……朝7時半??
「お前にぶつかられて、痣ができたっていうのによ」

「あああああぁぁぁぁあ!!」

 はい、この後近所のおばさんに「うるさい」と30分以上説教を受けましたとさ。
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