プリン・ア・ラ・モード
 しばらく阿木が一人でしゃべり続けていた、その時。阿木がはたと足を止めた。

「あれ、今日って体育あるんじゃないの?」
そうですが何か?
「あんた、体操着は?」
「ん、ちゃんとかばんの中に…」
………あぁぁぁぁああ!!

「これだから硝子は困るんだよね…」
「ごめ!先行ってて!!」
阿木の小言を無視して私は家へ逆走。
だって、うちの学校の体育の先生厳しいんだもん。
体操着忘れたらまずグラウンド5周は免れないし。

ドスッッ



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