プリン・ア・ラ・モード
「は?何?知り合い?」

 いや、知り合いも何も。

「さっきまで一緒にいた!!」


「えっ!!今どこにいるの?教えてよ!!」

 めっちゃ食いついてくる。


「ケータイに電話してみる?」

「あぁ、よろ―――」

―――ばたっ。


 今、目の前で1人の男が意識を失った。

「どんだけ興奮したのよ……」

「だよな」

 怜哉が相づちをうつ。

 って、ちょ。
 やばい。

「おい、お前?どうしたんだよ??」

 意識が薄れていく。
 私も興奮しすぎたのかな。
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