1ミリのキセキ
俺は弘兄じゃなくて
恭夜なんだって!
俺は俺なんだって!


最初は自分が分かってればいいと思ってた。


でも…
だんだん自分が信じれなくなって…


怖かった。


自分じゃない自分がそこに居ることが怖かった…。


でも…。


本当はちゃんと俺は居たんだ…。


学校でも家に居ても
俺は弘兄だった。


誰でもいい。
誰かに俺自身を見てほしかった…。


紛い物の俺なんかじゃなくて
本物の俺を見てほしかった!

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