それでも君が好き
俺は奈由の両親を睨みつけて、写真をゴミ箱に捨てた。
「な、なにするんだね?!?!??」と顔を赤くして怒る父親。
「せっかくのチャンスが・・・!!」とヒステリックに叫ぶ母親。
「あまりふざけたことを言わないでくださいよ?
誰が奈由と別れるなんて言いました?」
俺も―――…
奈由も―――…
会社をでかくするためのえさじゃないんだよ。
「侑祐くんはあの子を愛しているの?」
「ええ、もちろんです。」
「では、忘れることね。」
「何故ですか?」
「道具だからよ。」
「!!!!!!」
この人達は~~~っ!!
心底腹が立つ。