それでも君が好き
「奈由、これ美味いぜ?」
「ん!美味し~~い!!」
奈由の幸せそうな顔を見る度、ホッとした。
この子となら・・・
何度も何度もそう思った。
「そろそろ会場の戻りな?」
時刻は10時過ぎ・・・
親が心配し始める時間帯だ。
俺がそう言うと奈由は少し泣きそうな顔をして、「侑祐さんと離れたくない・・・」と言った。
「んー、じゃあ・・奈由が大きくなったら俺と結婚しよう?」
「結婚?」
「そう。
そうすれば、離れずにすむから。」
「わかった!!そうする!!」
「うん、じゃまたな。」