それでも君が好き
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「ありがとうございました・・・。」
「いえいえ、お大事に。」
ようやく奈由をベットに寝かせた俺は運転手にお礼を言い、運転手ニコリ、と優しい笑みを浮かべると帰って行った。
家の中に入ると奈由の荒い息使いが聞こえた。
「風邪薬・・・?」
奈由のカバンをゴソゴソと探ると、真っ白い小さな薬の袋が出てきた。
「ったく・・・バカ野郎・・ッ・」
一人で無理して病院行きやがって・・・!!